『2040年の未来予測』

予測の重要性

・普及前は一般の反発→普及後はそれを忘却

・予測の必須性

人口と通信に注目

方法

・ゼロから1ではなく、ある技術の改良・組み合わせ

・情報はすでにでている

テクノロジーの進歩

・6G 
 10年ごとの進歩、自動運転・無人店舗、VR・ARグラス、瞬間翻訳zoom

・IoT 
 1人2台→1000台

・AI 
 パーソナライズ、顔認証、個人信用数値

・メディア 
 テレビ新聞の崩壊、テレビデバイスの消失→AR・VRグラス

日本の衰退

・すでに貧しい 
 日本の物価が下がってきている(日本で爆買い)、1人あたりのGDPは33位

・人口減少 
 人口ボーナスの真逆、働けるのは半分

・資産の防衛 
 無駄な保険、厳しい年金、低金利預金→投資必須(アメリカのインデックス投資

・地方崩壊 
 人口減少からの税金不足、地銀(金融庁が諦め)と大学の崩壊

リスクと対策

・災害リスク 
 気候変動、台風水害、地震(南海トラフ、首都直下30年で70-80%)、富士山爆発→東京のライフラインが死ぬ

・戦争リスク 
 石油利権から水(中国、インド、パキスタンが不足)

・「国を忘れる」

未来予測→チャンスを掴む、危機を回避する

『FACT FULNESS』

    『FACT FULNESS』

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

10の思い込みに有効な10の「FACT FULNESS」

 

1. 分断本能 

「世界は分断されている」という思い込み

ファクトフルネスとは
話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。それが重なり合わない2つのグループを連想させていることに気づくこと。多くの場合、実際に分断はなく、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。
分断本能を抑えるためには、大半の人がどこにいるかを探すこと。

「平均の比較」に注意する。
 分布を調べてみると、2つのグループに重なりがあり、分断などないことが多い。

「極端な数字の比較」に注意する。
 人や国のグループには必ず最上位層と最下位層が存在する。2つの差が残酷なほど不平等なときもある。しかし多くの場合、大半の人や国はその中間の、上でも下でもないところにいる。

・「上からの景色」であることを思いだす。
 高いところから低いところを正確に見るのは難しい。どれも同じくらい低く見えるけど、実際は違う。

2. ネガティブ本能 

「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

ファクトフルネスとは
ネガティブなニュースに気づくこと。
そして、ネガティブなニュースの方が圧倒的に耳に入りやすいと覚えておくこと。物事が良くなったとしても、そのことについて知る機会は少ない。すると世界について、実際より悪いイメージを抱くようになり、暗い気持ちになってしまう。
ネガティブ本能を抑えるためには、「悪いニュースのほうが広まりやすい」ということに気づくこと。

・「悪い」と「良くなっている」は両立する。
「悪い」は現在の状態、「良くなっている」は変化の方向。2つを見分けられるようにしよう。「悪い」と「良くなっている」が両立し得ることを理解しよう。

・良い出来事はニュースになりにくい。
 ほとんどの良い出来事は報道されないので、ほとんどのニュースは悪い出来事になる。悪いニュースを見たときは、「同じくらい良い出来事があったとしたら、自分の元に届くだろうか?と考えてみよう。

・ゆっくりした進歩はニュースになりにくい。
 長期的には進歩が見られても、短期的に何度か後退するようなことがあれば、その後退の方が人々に気づかれやすい。

・悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない。
 悪いニュースが増えた理由は、世界が悪くなったからではなく、監視の目がより届くようになったからかもしれない。

・美化された過去に注意しよう。
 人々は過去を美化したがり、国家は歴史を美化したがる。

3. 直線本能 

「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み

ファクトフルネスとは
「グラフはまっすぐになるだろう」という思い込みに気づくこと。
実際には、直線のグラフの方がめずらしいことを覚えておくこと。
直線本能を抑えるためには、グラフには様々な形があることを知っておくこと。

・何でもかんでも直線のグラフを当てはめないようにしよう。
 多くのデータは直線ではなく、S字カーブ、すべり台の形、コブの形、あるいは倍増する線の方が当てはまる。子どもは生まれてから半年で大きく成長する。でも、いずれ成長がゆっくりになることは誰にでも分かる。

4. 恐怖本能 

危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み

ファクトフルネスとは
「恐ろしいものには、自然と目が行ってしまう」ことに気づくこと。
恐怖と危険は違うことに気づくこと。人は誰しも「身体的な危害」「拘束」「毒」を恐れているが、それがリスクの過大評価につながっている。
恐怖本能を抑えるためには、リスクを正しく計算すること。

・世界は恐ろしいと思う前に、現実を見よう。
 世界は実際より恐ろしくみえる。メディアや自身の関心フィルターのせいで、あなたのもとには恐ろしい情報ばかりが届いているからだ。

・リスクは「危険度」と「頻度」、言い換えると、「質」と「量」のかけ算で決まる。
リスク=危険度×頻度だ。ということはつまり、リスクと「恐ろしさ」は関係ない。

・行動する前に落ち着こう。
 恐怖でパニックになると、物事を正しく見られなくなる。パニックが収まるまで、大事な決断をするのは避けよう。

5. 過大視本能 

「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み

ファクトフルネスとは
ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。
他の数字と比較したり、割り算をしたりすることによって、同じ数字から全く違う意味を見いだせる。
過大視本能を抑えるためには、比較したり、割り算をしたりするといい。

・比較しよう。
 大きな数字は、そのままだと大きく見える。ひとつしかない数字は間違いのもと。必ず疑ってかかるべきだ。ほかの数字と比較し、出来れば割り算をすること。

・80:20ルールを使おう。
 項目が並んでいたら、まずは最も大きな項目だけに注目しよう。多くの場合、小さい項目は無視しても差し支えない。

・割り算をしよう。
 割合を見ると、量を見た場合とは全く違う結論にたどり着くことがある。たいていの場合、割り算の方が役に立つ。特に、違う大きさのグループを比べるのであればなおさらだ。国や地域を比較するときは、「ひとりあたり」に注目しよう。

6. パターン化本能 

「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み

ファクトフルネスとは
ひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと。
パターン化は間違いを生み出しやすいことを肝に銘じること。パターン化を止めることは出来ないし、止めようとすべきでもない。間違ったパターン化をしないように努めよう。
パターン化本能を抑えるためには、分類を疑うといい。

・同じ集団の中にある違いを探そう。
 集団が大規模の場合は特に、より小さく、正確な分類に分けた方がいい。

・違う集団の共通項を探そう。
 異なる集団のあいだに、はっとするような共通点を見つけたら、分類自体が正しいかどうかを改めて問い直そう。

・違う集団のあいだの違いも探そう。
 ひとつの集団に当てはまることが、別の集団にも当てはまると思い込んではいけない。

・「過半数」に気をつけよう。
 過半数とは半分より多いということでしかない。それが51%なのか、99%なのか、そのあいだのどこなのかを確かめた方がいい。

・強烈なイメージに注意しよう。
 強烈なイメージは頭に残りやすいが、それは例外かもしれないと疑った方がいい。

・自分以外はアホだと決めつけないようにしよう。
 変だと思うことがあったら、好奇心を持ち、謙虚になって考えてみよう。それはもしかしたら賢いやり方なのか、だとしたらなぜ賢いやり方なのか、と自問しよう。

7. 宿命本能 

「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み

ファクトフルネスとは
いろんなもの(人も、国も、宗教も、文化も)が変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと。
そして、小さなゆっくりとして変化が積み重なれば大きな変化になると覚えておくこと。
宿命本能を抑えるためには、ゆっくりとした変化でも、変わっているということを意識するといい。

・小さな進歩を追いかけよう。
 毎年少しずつ変化していれば、数十年で大きな変化が生まれる。

・知識をアップデートしよう。
 賞味期限がすぐに切れる知識もある。テクノロジー、国、社会、文化、宗教は刻々と変わり続けている。

・おじいさんやおばあさんに話を聞こう。
 価値観がどれほど変わるかを改めて確認したかったら、自分のおじいさんやおばあさんの価値観が今の自分たちとどんなに違っているかを考えるといい。

・文化が変わった例を集めよう。
 今の文化は昔から変わらないし、これからも同じだと言われたら、逆の事例を挙げてみよう。

8. 単純化本能 

「世界はひとつの切り口で理解出来る」という思い込み

ファクトフルネスとは
ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること。
さまざまな角度から問題を見た方が物事を正確に理解出来るし、現実的な解を見つけることが出来る。
純化本能を抑えるためには、なんでもトンカチで叩くのではなく、さまざまな道具の化行った工具箱を準備した方がいい。

・自分の考えを検証しよう。
 あなたが肩入れしている考え方が正しいことを示す例ばかりを集めてはいけない。あなたと意見が合わない人に考え方を検証してもらい、自分の弱点を見つけよう。

・知ったかぶりはやめよう。
 自分の専門分野以外のことを、知った気にならない方がいい。知らないことがあると謙虚に認めよう。その道のプロも、専門分野以外のことは案外知らないものだ。

・めったやたらとトンカチを振り回すのはやめよう。
 何かひとつの道具が器用に使える人は、それを何度でも使いたくなるものだ。ひとつの問題を深く掘り下げると、その問題が必要以上に重要に思えたり、自分の解がいいものに思えたりすることがある。でも、ひとつの道具が全てに使えるわけではない。あなたのやり方がトンカチだとしたら、ネジ回しやレンチや巻き尺を持った人を探すといい。違う分野の人たちの意見に心を開いて欲しい。

・数字は大事だが、数字だけに頼ってはいけない。
 数字を見なければ世界を知ることは出来ないが、数字だけでは世界を理解出来ない。数字が人々の生活について何を教えてくれるかを読み取ろう。

・単純なものの見方と単純な答えには警戒しよう。
 歴史を振り返ると、単純な理想論で残虐な行為を正当化した独裁者の例には事欠かない。複雑さを喜んで受け入れよう。違う考え方を組み合わせよう。妥協もいとわないで欲しい。ケースバイケースで問題に取り組もう。

9. 犯人捜し本能 

「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み

ファクトフルネスとは
誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気づくこと。
誰かを責めるとほかの原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げなくなる。
犯人捜し本能を抑えるためには、誰かに責任を求める癖を断ち切るといい。

・犯人ではなく、原因を探そう。
 物事がうまくいかないときに、責めるべき人やグループを探してはいけない。誰かがわざと仕掛けなくても、悪いことは起きる。その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべきだ。

・ヒーローではなく、社会の機能させている仕組みに目を向けよう。
 物事がうまくいったのは自分のおかげだという人がいたら、その人が何もしなくても、いずれ同じことになっていたかどうかを考えてみるといい。社会の仕組みを支える人たちの功績をもっと認めよう。

10. 焦り本能 

「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

ファクトフルネスとは
「今すぐ決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。
今決めなければならないようなことは滅多にないと知ること。
焦り本能を抑えるためには、小さな一歩を重ねるといい。

・深呼吸しよう。
 焦り本能が顔を出すと、ほかの本能も引き出されて冷静に分析できなくなる。そんな時には時間を変えて、情報をもっと手に入れよう。今やらなければ二度と出来ないなんてことは滅多にないし、答えは二者択一ではない。

・データにこだわろう。
 緊急で重要なことならなおさら、データを見るべきだ。一見重要そうだが正確でないデータや、正確であっても重要でないデータには注意しよう。正確で重要なデータだけを取り入れよう。

占い師に気をつけよう。
 未来についての予測は不確かなものだ。不確かであることを認めない予測は疑った方がいい。予測には幅があることを心にとめ、決して最高のシナリオと最悪のシナリオだけでないことを覚えておこう。極端な予測がこれまでどれくらい当たっていたか考えよう。

・過激な対策に注意しよう。
 大胆な対策をとったらどんな副作用があるかを考えて欲しい。その対策の効果が本当に証明されているのかに気をつけよう。地道に一歩一歩進みながら、効果を測定した方がいい。ドラマチックな対策よりも、たいていは地道な一歩に効果がある。

10の本能を抑えて、ファクトフルネスを実践しよう